はるぱりじかん

東京パリカのブンガク恋慕 ーー 遙カ成リ巴里 vol. 20

cinéma cinéma cinéma n° 2

七月までは学校のことできもちにも時間にもゆとりがなく、そのまま八月になって生活が大きく変化したところに住居トラブルがかさなったこともあったとおもう。気づけば映画館にはちっとも行かずに過ごしていた。七月中にDVDでもジャン・コクトーの『美女と野獣』とルネ・クレールの『巴里祭』、ゴダール監督の『女は女である』を必要もあって数回ずつみたくらいだった。コクトーやクレールはたぶん十八年ぶりくらいにみた(ゴダール監督の『女は女である』はこのところ毎年みている)。

 

八月前半はどうやら一つもみていない。DVDでもみていなかった。そのかん、新作映画の情報もほとんど確認しないまま過ごしていたとおもう。

 

八月後半になって、ようやくDVDでいくつかみはじめた。そんなにさかのぼらないけれど、森﨑東監督の『ペコロスの母に会いに行く』(2013)や、大林宣彦監督の『この空の花 長岡花火物語』(2012)のような、できれば近いうちにもう一度みようとおもっていたものを幾つかみた*1。おもえば2012年の4月1日の帰国後にみた邦画ばかり、とおもったが、そういえばほかにもちらほらみた。新海誠監督の『君の名は。』も二度目をDVDでみた。

 

つづく 

 

 

*1:『この空の花』は、新作『花筐』をすでにクランクアップしている大林監督のドキュメンタリーをみたこともあって、もう一度みる勢いがついた。大林監督は、末期癌で余命宣告を受けている。自分にとっては「映画監督」という存在をリアルに感じさせてくれたさいしょの日本の監督だし、とても大事な存在だ。それまでは、監督といえば、ジョージ・ルーカススティーヴン・スピルバーグだった。